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STORIES

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全国を結ぶネットワークを活かし日常のワンシーンを。

「Stories」では、日本全国各地のイベントや人々との交流、日常の活動など、各地域の支店・営業所で働く社員目線の情報をお伝えいたします。

ベトナム グルメの旅

Tokyo 2018年11月15日(木)

 先日、家内の還暦のお祝いを兼ねて家族でベトナム(ハノイ)に行って来ました。
 ベトナムは面積が約32万9241km2、人口約9270万人で、日本を少しコンパクトにした国です。日本からハノイまでは約5時間のフライト、時差は2時間あります。

 ベトナムの通貨はドン(VND)。換算レートは1万円を両替すると約200万ドン(VDN)になり、ちょっとお金持ちになった気分が味わえます。
 ちなみに缶ビール(350cc)は12,000ドン(VDN)、日本円で約60円(物価は日本のおよそ3分の1程度です)。ビール好きな私にとっては天国でしたが、生ビールはないのでご注意を!

 写真は世界自然遺産のハロン湾です。
 ハロン湾へは1DAYツアーを利用して行って来ました。朝、バスがホテルまで迎えに来てくれ、お昼頃に港に到着。船に乗ったらすぐに海鮮の昼食、その後、3時間のクルーズです。9月は雨期で観光に向かない季節ですが、日ごろの行いがよかったのか行った日は晴れて、きれいなハロン湾観光を楽しむことが出来ました。
 今回は現地で食べた美味しいベトナム料理をご紹介したいと思います。ベトナム料理は値段もお手頃で味もタイ料理ほど辛すぎず、日本人の口に合う味付けでした。

【生春巻き】
 まずは皆様ご存知の生春巻き。エビの生春巻きが定番で、皮はライスペーパーです。甘酸っぱいヌクチャムというたれを付けて食べるのが一般的です。揚げ春巻(具はお肉が中心で生春巻きの皮で巻いた後、油で揚げた物) もありますが、日本で食べる中華の春巻きとは別物です。

【牛肉ベースのフォー】
 次は、またも定番のフォー。日本では鶏肉ベースのフォーしか食べたことがなかったので、ここで食べた牛肉ベースのフォーは牛肉もたっぷり入っていて美味しかったです。揚げパンと一緒に食べるのが、現地の食べ方です。

 さて、ここからあまり知られてないベトナム料理の紹介です。

【ブンチャー(ベトナム風の甘辛つけ麺)】
 炭火で焼かれた香ばしい豚肉とブン(米粉から出来た細い丸麺)を香草が入った甘辛い味付けのつけだれで食べます。
 米国大統領(当時)が2016年にブンチャーを食べたお店(観光客だらけの有名店)へ行って食べました。ブンチャーと揚げ春巻き、ビールがセットになったメニューが人気でした。

【バインミー】
 さて、最後にご紹介するのは安くて美味しいバインミー。フランスパンにハムや野菜をサンドしたサンドイッチです。値段は1個180円ぐらい。写真は半分のサイズ。1個で十分お腹一杯になります。

 ハノイの街並みは道路が整備されている場所は安心して歩けますが、旧市街はバイクと車が狭い道を走り、歩行者優先というルールが無いのか道を渡るのも危険を伴います。ですが、若者が多く高層ビルも立ち並び、発展していくのは間違いない国だと感じました。

 ベトナムに行って元気をもらって帰ってきましたので、元気が欲しい方、ちょっとお休みを取って訪れてみてはいかがでしょうか。

※TUBORG は、カールスバーグ ブリュアリーズ エイ/エスの登録商標です。

九州散策

Kyusyu 2018年09月19日(水)

 九州の玄関口である福岡市は、全国で5番目の人口(157万6568人、2018年7月現在)を擁する政令指定都市で、九州地方の行政・経済・交通の中心地になっています。西が城下町「福岡」、東が商人の町「博多」として発展し、現在の福岡市が形成されています。
 街の繁華街は、九州営業所もある福岡市中央区にある天神になります。福岡のおいしい食べ物として有名な物は、明太子、辛子高菜、ラーメン、海産物、果実など多々あります。なかでも福岡へお越しの際に、ぜひ食べていただきたいのは博多ラーメンです。

博多ラーメン

 博多ラーメンの大きな特徴は、濃厚な乳白色豚骨スープと細麺で、中には焼き豚、小葱、キクラゲ、もやし、玉子、辛子高菜などが入っています。物足りない方のために、安価で麺のおかわりができる「替え玉」も特徴のひとつです。

【福岡ヤフオク!ドーム】
 また、九州では唯一のプロ野球球団で創設80周年となる「福岡ソフトバンクホークス」が、福岡市にある福岡ヤフオク!ドームに本拠地を置いてから、今年で19年を迎えました。プロ野球のシーズン中には福岡ヤフオク!ドームで熱戦が繰り広げられており、福岡市民にとって欠かせない場所になっています。

福岡ヤフオク!ドーム

 また福岡からも日帰りができる範囲にたくさんの自然があります。今回は、熊本の阿蘇~小国町を紹介いたします。
 世界有数の阿蘇山を見て、外輪山を経て、滝で涼み、温泉で心と体の疲れを癒し、九州の恵まれた自然を感じてください。

【阿蘇山】
 阿蘇山は、九州の中央部、熊本県阿蘇地方にある活火山で、外輪山と最高峰の高岳(1,592m)、根子岳(1,433m)、中岳(1,506m)、烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,321m)と連なり、阿蘇五岳(あそごがく)で形成されています。
 一般に阿蘇山といえば中岳が有名で、阿蘇中岳第一火口は活火山を間近で体験でき、火口見物と地鳴り鳴動と共に激しく噴煙を噴き上げる様子は、自然の力強い息吹きを感じます。
 阿蘇山は外輪山の内側を中心としたエリアが、阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、その内外には温泉や観光・レジャースポットが多数点在してます。

阿蘇中岳第一火口

【阿蘇外輪山】
 外輪山は南北25km、東西18km、周囲128kmあり、世界最大級の面積380km2の広大なカルデラ地形を形成しています。
 そのなかでも、標高936mの阿蘇北外輪山の最高峰に位置する天然の展望台「大観峰(だいかんぼう)」からは阿蘇五岳を一望でき、広大なカルデラ盆地や大分県のくじゅう連山まで360度の大パノラマが楽しめる阿蘇随一のビュースポットです。

阿蘇外輪山

【鍋ヶ滝】
 阿蘇の最北端に位置する小国町には、「阿蘇火山が生んだ癒しの流れるカーテン」と言われる、誰もが見とれてしまう滝があります。阿蘇のカルデラを作った、約9万年前の巨大噴火でてきたと伝えられている滝で、滝の落差は、約10m、幅は約20mもあり、カーテンのように幅広く落ちる水が木漏れ日に照らされる様子は、とても優美で神秘的です。滝の裏側から水が落ちる様子を眺める事ができ、「裏見(うらみ)の滝」とも呼ばれています。水のカーテンの合間から、木漏れ日が差し、幻想的な空間がひろがります。

鍋ヶ滝

【わいた温泉郷】
 阿蘇の最北端に位置する小国町には、「はげの湯温泉」、「岳の湯温泉」、「鈴ヶ谷温泉」、「地獄谷温泉」、「麻生釣温泉」、「山川温泉」の6つの温泉を合わせた「わいた温泉郷」があります。温泉地の地面のいたるところからもうもうと湯煙が吹き上げています。阿蘇の広大な自然美に囲まれた温泉郷で癒されると思います。

わいた温泉郷

 是非、一度、九州へお越し下さい。くまモンも、待っとるけんね。

※ホークスは、福岡ソフトバンクホークス株式会社の登録商標です。

※「福岡ヤフオク!ドーム」の所有者は、福岡ソフトバンクホークス株式会社です。

※くまモンは、熊本県の登録商標及び2010年3月5日~熊本県PRマスコットキャラクター(熊本県営業部長 兼 しあわせ部長)です。

AMAZING TOYAMA

Hokuriku 2018年08月17日(金)

 今回は北陸でメジャーな観光地、金沢市(石川県)ではなく隣の富山県です。

【富岩運河環水公園(ふがんうんがかんすいこうえん)】
 富山駅の北口から歩いて10分程のところにこの公園はあります。元々は富山県中心部の工業化推進のために資材等の運送手段として運河を開拓し、富山の工業化に貢献したものです。運河を基本にした公園は川沿いの公園とも違う、時の流れがゆっくりと感じられ、「スポーツはちょっと…」という方にもぴったりです。春の桜の時期は特に大勢の方でにぎわっています。

提供元:富山市観光協会

 運河には観光船も運航しています。ここの観光船(運河クルーズ)のおすすめポイントは、運河の中心付近に設置されている中島閘門(こうもん)によって、水位差が調整され、全国的にも稀なパナマ運河と同じ水上エレベーターを体験できることです。
 ライトアップにも力が入っており、年に数回ライティングデザインが変わります。昼と夜では違った印象が楽しめますので、できれば時間を変えて2度訪れていただきたいです。

また、公園内には昨年オープンした富山県美術館や世界一美しいと評価されたことのあるコーヒー専門店もあり、いろんな方にゆったりと楽しんでいただける公園です。

【路面電車】
 富山市内軌道線、地元では市電の通称で親しまれています。富山市の路面電車は、他の地域同様に衰退・路線縮小し、いずれ消滅かと思われていました。ところが20世紀末ぐらいからのエコブームで排気ガスを出さない公共交通手段として再評価され、最新型車両の導入効果もあり利用者が増加しました。

提供元:富山市観光協会

現在、利用料金はおとな200円・子供100円の均一料金で乗車距離フリーとなっています。路線は、富山駅~南富山駅・南富山駅~大学前(富山駅経由)・市内環状の3路線ですが、路線総延長距離は7.5kmと気軽に全線を体験できる規模です。
 富山の路面電車の売りは、運行車両の種類です。レトロな車両から新たに導入された全面低床車両の2両型、同3両型、それらの多彩なデザイン(広告車両もありますが)が魅力で、北陸新幹線開通時は鉄道ファンが大挙して押し寄せていました。

【ほたるいか】
 4~5月の風物詩といえるもので、名前の通り光ります。夜の海でぽわっと光り、まるで海中でほたるが飛んでいるように幻想的です。
 滑川市では夜中から明け方で夜の海上観光船を運航しています(船酔いする方はご遠慮ください)。
 また時期によっては浜辺に打ち寄せられる事(ほたるいかの身投げと言っています)もあり、浜辺から幻想的な眺めを見る事も出来ます。その際に網を持参すればすくい上げて持ち帰ることもできます。

 私は、見るより味わう派です。刺身もいいですがおすすめは『朝獲れほたるいかの酢味噌あえ』です。ぷりぷりの触感と噛んだ時に口の中へ広がるミソを堪能しています。今は、全国のスーパーで時期を問わず手に入るかもしれませんが、是非、富山で朝獲れたてのほたるいかを味わってください。

提供元:富山市観光協会

 富山県に興味を持たれた方、是非とも来てみてください。他にも魅力的なところがいろいろありますよ。

ヒロシマと言えば・・・

Chugoku 2018年06月20日(水)

 今回は、見どころたっぷりの魅力あふれる観光都市・広島です。世界遺産の厳島神社があり日本三景の一つでもある宮島や、国の名勝「縮景園」など美しい場所がたくさんあります。その中から、世界遺産である「広島平和記念碑(原爆ドーム)」とユニークな座席が多くあるスタジアム「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(マツダスタジアム)」をご紹介します。

【ヒロシマ~広島平和記念碑(原爆ドーム)】
 1945年8月6日午前8時15分。広島で子供時代を過ごした人には、この時刻が頭にインプットされています。一発の核兵器が広島中心部上空で炸裂し、広島の街は壊滅し多くの命が奪われました。戦後、絶望の中からわずかな希望を胸に街の復興と永遠の平和を願い続けてきたのが私の故郷、広島です。

 今ではヒロシマは世界の平和を願うシンボルになっています。私が勤務する中国営業所は本通りにあって西へ歩くこと3分、世界遺産である原爆ドーム(当時の広島県産業奨励館)があります。先ほどまでの喧騒がウソのように、そこはひっそりと静まり返っています。一昨年のオバマ米大統領の広島訪問で世界から訪れる人々も増えました。

 原爆ドームは普通の文化財建造物とは異なり、破壊された建物を破壊された状態のまま保存していくことに重要な意味があるようです。核兵器による破壊の悲惨さの象徴・人類全体への警鐘といったメッセージ性の高い遺産という性格を持っているため、自然の劣化にまかせ保存の手を加えずに必要な劣化対策(雨水対策や地震対策)のみを行い現状のまま保存することが原則となります。建設からは100年以上、被爆から73年が経過しています。公金や募金で保存対策をしていますが、未来永劫の建物ではないため、今のうちに観に来て下さい。

 平和公園、原爆ドームには是非家族で訪れて、平和について語り合ってください。

【広島東洋カープ~マツダスタジアム】
 さて、広島のもうひとつの顔は「広島カープ」です。近年では「カープ女子」という流行語も生まれ広島県外のファンも着実に増えています。球場に行っても本当に多くの女性が観戦しています。昔のようにガラガラの球場で選手をやじり倒すおじさんもいません。応援も観客に一体感があり、相手チームを倒せなどの連呼も無く、とても好感が持てます。観客動員も連日満員で関連グッズも大人気です。私のお気に入りのグッズは赤だけの3色ボールペン(線の太さが違います!)。近年ではチケットの入手が難しくなっているのが悩みの種です。

 カープは貧乏球団だから選手の年俸が低いとか、お金が無いのでFA選手を獲らないとか言われますが、12球団唯一親会社を持たない球団であり、黒字経営を続けています。確かに昔は貧乏で市民からの募金で存続した時代もありましたが、おかげさまで無名の選手を自前で育て一流に育てる今の球団方針の下地になっているのだと思います。

 最後の写真はマツダスタジアムの一塁側内野2階席からです。レフト観客席は低くなっていて新幹線から試合が見えるように設計されており、JR乗客向けにスコアボードも設置されています。
 新幹線下りで広島駅通過の方は駅到着前の左側の窓に注目してください(在来線からは一瞬だけ見えます)。

【最後に広島県人あるある】

1. 「広島焼き」といわれると必ず反応してしまう(私は怒りませんが)。

2. 原爆ドームの写真を見ると夏休み宿題帳の表紙を思い出す。

3. 8月6日に県外で過ごすと原爆の特別番組が無いことに違和感を覚える。

4. 6月頃になると学校では折鶴の生産指令が発令される。

5. 「Atomic Dome」と「Peace Park」さえ覚えれば外国の人に道案内が可能(最近は案内板とスマホの普及で話しかけられることもなくなりましたが)。

※MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(略称:マツダスタジアム) は、マツダ株式会社と広島市がネーミングライツ契約を締結した名称で、マツダ株式会社の登録商標です。

※広島東洋カープ は、株式会社広島東洋カープの登録商標です。

ユネスコ無形文化遺産の車山を観に

Aichi 2018年04月13日(金)

 2016年に、日本の祭りである「山・鉾・屋台行事」全国33件がユネスコ無形文化遺産に登録され、そのうち愛知県から最多の5件が認定されています。その中のひとつ、犬山城の城下町で行われる犬山祭の車山(やま)と、満開の桜が咲く犬山城を観に行きました。

【犬山祭】
 犬山城に隣接する「針綱神社」の祭礼で、1635年の江戸時代から続いています。毎年4月の第一土曜日と日曜日に、13輌の車山が犬山城の城下町を巡行します。
 車山は高さ8m、重さは5tにもなりますが、城下町を人力で曳いて行きます。その際に行われる180度の方向転換は“どんでん”と呼ばれ、祭りの見せ場の一つとなっています。

 その“どんでん”の名前を冠した「どんでん館」を、先日訪れました。
 どんでん館には、犬山祭りで実際に使用される車山のうち、4輌が展示されています。

【車山】
 車山は3層で、上の層には江戸時代から伝わるからくり人形があります。真ん中の層でからくりを操り、下の層でお囃子を演奏します。
 昼間の車山は写真右の姿で、針綱神社の前でからくりを奉納します。また、からくりの伴奏や道行のお囃子は、全てが生演奏で、どんでんや車切(道の辻で車山の巡行を止めずに曲がり切ること)の際には拍子が勢いのあるものに変化します。
 夜には写真左のように365個を超える提灯が車山に取り付けられ、ろうそくに火が灯り夜車山(よやま)となって城下町を巡行します。

どんでん館では、迫力のある車山やからくりを近くで見ることができ、犬山祭の一端を垣間見ることができました。

 次に、満開の桜が咲く犬山城を訪れました。

【犬山城】
 室町時代の1537年に建てられたもので、織田信長の叔父である織田信康によって創建されました。現存する日本最古の木造天守で、国宝に指定されています。
 天守最上階からは犬山の町並みはもちろん、隣を流れる木曽川や、天気の良い時には御嶽山、岐阜城、名古屋駅のビル群などを見渡すことができます。

 天守の内部は当時のままということで、通路は狭く、階段も急です。そのため、混雑時には内部に入るのに少々時間がかかります。スマートフォンでは、犬山市の観光協会のホームページで入場までの待ち時間速報を見ることができます。訪れる方は参考にするといいかもしれません。

※日本で祭礼の際に引いたり担いだりする山車(だし)は、曳山(ひきやま)と呼ばれたり、地方によっては屋台(やたい)、山鉾(やまほこ)であったりと、全国各地で様々な呼び方があります。この犬山では「車山」と書いて(やま)と呼んでいます。

日本の伝統にふれる初詣

Tokyo 2018年02月26日(月)

 毎年の帰省時、私が元旦に参拝する岡山県の吉備津神社についてご紹介いたします。
吉備津神社は、縁結び、夫婦円満、安産育児、長寿、現金収入UPのご利益があります。
釜の鳴る音で吉凶を占う鳴釜の神事や桃太郎伝説で有名な神社でもあり、「桃太郎」のモデルといわれた吉備津彦命(きびつひこのみこと)と「鬼」のモデルといわれる温羅一族(うらいちぞく)が祀られています。
 また本殿および拝殿は国宝に、御竈殿、北随神門、南随神門は国の重要文化財に指定されており、全長約360mの廻廊は岡山県重要文化財になっています。

 ここでは毎年1月1日~3日の3日間、恒例の「三味線餅つき」が開催されます。餅つき自体は正月行事として珍しくありませんが、三味線や太鼓のメロディとリズムに合わせて、3人で餅つきをする点が違います。
 3人で餅つきをするため、息が合わないと杵がぶつかってしまいますが、息ぴったりなタイミングで餅をついていきます。ときどき、高速餅つきが披露されると、その「熟練の技」に対して観客からドッと拍手がわきあがります。また三味線と太鼓の音に餅をつく杵の音が重なって、本殿横の広場に不思議なハーモニーが響き渡ります。
 参拝者も餅つきを体験させてもらうことができるので、家庭で餅をつくことが少なくなった現代の子どもにとっても、きっといい経験になるでしょう。
 出来たてのお餅は境内でお福餅として参拝者に配られ、喜ばれています。私が参拝した日は天気がよく、お福餅をもらうために長蛇の列ができていました。列に並んで30分ほど待ち、賽銭箱に100円を入れて(寸志を入れて受け取る仕組み)、お福餅を貰うことができました。

(その他の楽しみ)

1. 境内は吉備津彦命が矢を置いた石や、その下に温羅の首が埋められているという御竈殿など、桃太郎伝説や温羅伝説にまつわる見どころがいっぱい。

2. 吉備津神社下の売店では暖かい瓶入りのコーヒー牛乳、甘酒が販売されてその場で飲むことができる。

3. JR吉備線(桃太郎線)では、桃太郎のラッピングが施された電車を見ることができる。

4. 吉備津神社参拝後、JR吉備線でひと駅、日本三大稲荷のひとつ最上稲荷を参拝することができる。